『運命』と『宿命』
アナタも聞いたことがあるかもしれませんね。
でもこの2つの言葉、いったいどう違うのでしょうか?
似ているようで違う「運命」と「宿命」のお話しをしたいと思います。
運命とは
『運命』というものは「はこぶいのち」と書くように「動くもの」「変化するもの」のことです。
「命」はまさにアナタの命のことですが、同時に「人生」を意味します。
風水で言う「気」は「エネルギー」を指し、「運気」は「エネルギーの流れ」のことです。
それと同じで、「運命」とは「人生の流れ」のことです。
宿命とは
『宿命』は「やどるいのち」と書きますが2つの存在があります。
変えられない宿命
1つは生まれながらにしてその人が背負った、自分の意志では変えられない、選ぶことが出来ない、生まれたままの、ありのままの自分を表す「宿命」です。
具体的なことをいくつか挙げると
・生んでくれたご両親
・性別
・国籍
・生まれた場所
・兄弟
・誕生日、時間
・生まれた家庭の環境
などなど
生まれてくるアナタにはまったく選択ができない、生まれながらにして宿され、人によっては前世から定められた背景が「宿命」です。
シナリオとしての宿命
もう1つの「宿命」はアナタが生まれた環境においてある程度、基本的に描かれたアナタの人生のシナリオのような意味です。
アナタが生まれた時点である程度のアナタの人生というものは描かれています。
例えばですが、
「アナタが農家のご家庭に長男として生まれたなら将来は農家を継ぐ」
というシナリオです。
つまり生まれた環境によって、生まれたと同時に未来の一部が生じているわけです。
ただし、このアナタの未来においてある程度の方向付けがされている、敷かれたレールのような宿命は、アナタの人生しだいで変化していきます。
その変化していく「ときの流れ」が運命なのです。
ようするに、この宿命は運命しだいでいくらでも塗り替えていくことが出来るということです。
運命は【ご縁】
運命というのは決められた宿命を持って生まれたあとに、アナタがおかれた様々な環境で考えたこと、判断したこと、言葉にしたこと、行動したこと、などアナタが経験した内容しだいで変わってきますよね。
その変化や、その経験しだいで新しく生じる現象や事実、人との関係などが「めぐり合わせ」です。
つまり、運命とは「めぐり合わせ」とも言えます。
そして「めぐり合わせ」とは『ご縁』によるものです。
この世界でアナタが経験することは、ほぼすべてが「ご縁」によるものです。
人との出会いはもちろんですが、食べる食事や日ごろ使っている生活用品、携帯電話やパソコンで見た記事、仕事の電話や利用したタクシーも、生活の中で出会うモノすべてが「ご縁」によるもの。
人生の流れは運命で、運命は「ご縁」による「めぐり合わせ」なのです。
私たち人間は、日々の生活の中で「ご縁」による「めぐり合わせ」を繰り返して生きているのです。
その「ご縁」を「より良いご縁」に導いてくれるのが風水学です。
運命は変えられる
2つの宿命のうち、先にお話をした持って生まれた宿命は変えようがありません。
しかし、もう一つの宿命は運命として変化していくものです。
その変化は日々のアナタの考え方や判断、言動によって方向を変えていきます。
普通に生きていると、この変化していく方向をあらかじめ自分でキャッチするということは簡単には出来ないことでしょう。
それを自分の手で自分が望んだように自分の意志で変化させることを可能にするのが風水学です。
つまり、アナタが風水学を実践していけば、アナタの運命をアナタが思い描くように変化させることが出来るということです。
まとめ
風水学を用いると人の運命だけでなくて、例えば街や国、会社や組織、社会全体の未来をも変えることが出来ます。
もちろん簡単なことではありませんが。
京の都も、江戸の街も風水学の影響によって長い時を栄えてきました。
長い歴史の中で多くの場面で用いられて、今では欧米のトップビジネスマンも風水学の一部を取り入れています。